STORY

第12話 総ては在るべき場所へ

グラハムの力を借りて荒野を突破し、デリダたちは電波望遠鏡にたどり着く。シュミットやドナの襲撃を潜り抜けたデリダとユーリィが施設地下へと向かうなか、マユカは、DZたちを食い止めているヴィドーの元へと駆け戻っていく。デリダとユーリィが施設の扉を開くと、目の前には懐かしい「あの時」の光景が広がっていた。そして、そこに横たわるマージュを見つけるが……!?再会は“刻”を越えて―――これは、想いが旅する物語。

脚本:古怒田健志  絵コンテ:祝浩司/佐藤卓哉  演出:祝浩司  総作画監督:田中彩  作画監督:田中彩/柳孝相/池谷祥明/飯飼一幸  美術監督:春日美波

第11話 静かな場所

マージュが向かった『静かな場所』、エッフェルズバーグ電波望遠鏡。研究施設で装置を完成させたマージュは、自分でタイムライドをしようとしているに違いない。だが、タイムライドには大きな代償が伴う。しかも、DZ掃討のため、電波望遠鏡がある場所はもうすぐ大規模空爆が行われるという。危機にさらされたマージュを救うため、デリダたちは、カシエルから譲り受けたDZジャマ-を携え、荒野を埋め尽くすDZの群れを突破する。

脚本:冨田 頼子  絵コンテ:吉田 徹  演出:村上 勉  総作画監督:渡辺浩二  作画監督:小川一郎/西田美弥子/柳孝相/沼田広  美術監督:春日美波

第10話 手放したもの

「マージュは『静かな場所』に向かった」というカシエルの情報をたよりに、学術都市イェーツにたどりついたデリダたち。そこで母校のイェーツ工科大学を訪れたデリダは、かつての恩師・マレーネと再会する。DZもタイムライドも、自分が関わった研究は犠牲しか生まない、夢を追うべきではなかったのだ。そう嘆くデリダに、マレーネは、自らが放棄した研究の悲劇について語り出す。それは、DZにまつわる一つの実験の記録……。

脚本:松本健吾/安倍吉俊(吉は土に口です)  絵コンテ:石倉 礼  演出:青木ユーイチロー  総作画監督:輿石 暁  作画監督:暮林千里/服部憲知/津熊建徳/大橋勇吾  美術監督:春日美波

第9話 強い絆

タイムライドの影響により世界が変化していく。戦争は激化し、デリダたちは犯罪者として追われる身となっていた。カシエルのおかげで少しの時間は稼げたものの、度重なる戦闘負荷でヴィドーの怪我が悪化してしまう。そこで、ヴィドーを休ませるため、デリダたちは、グラハムで深い森の中へと逃げ込む。休息の間、いつもは明るく振る舞うマユカが、珍しく落ち込んだ顔をしている。気になったユーリィが、マユカに声を掛けると……。

脚本:冨田 頼子  絵コンテ:島津裕行  演出:所 俊克  総作画監督:渡辺浩二  作画監督:鵜池一馬/園田大勢/北條直明/岩崎亮/小林利充/関根千奈美  美術監督:春日美波

第8話 時のさだめ

グラハムに搭載された新機能のおかげでシュミットの追撃を逃れたデリダたちは、マージュがヴァンフォート博物館で会っていた人物・カシエルに接触するため、ガーボンドの街へと向かう。その街にカシエルが潜伏しているらしい。ところが、ハイウェイを走るグラハムが、不意に崖崩れに見舞われる。またもや襲撃かとデリダたちが身を固くしていると、無線通信が入り、「ハイウェイを外れろ」という機械音声が響いて……。

脚本:安倍吉俊  絵コンテ:阿部 雅司  演出:加藤 顕  総作画監督:輿石 暁  作画監督:小野 晃/飯飼一幸/興村忠美  美術監督:春日美波

第7話 それぞれの、愛

ユーリィが姿を消した。大切にしていたカメラが路地裏に落ちているのを見つけたデリダは、ユーリィが追手に攫われたのではないかと動揺するが、グラハムの故障が直らなければ追跡することもできない。ヴィドーは、慌てるデリダを諌め、馴染みのメカニックに修理を依頼するため、湖島の街・ブリュッケを訪れる。一方その頃、ユーリィは、シュミットと名乗る男と対峙していた。男は、デリダの動向を執拗に尋ねてきて……。

脚本:古怒田健志  絵コンテ:吉田 徹  演出:守田芸成  総作画監督:田中彩  作画監督:鎌田 均/沼田 広/吉田 徹  美術監督:春日美波

第6話 探る者、隠す者

ヴァンフォート博物館でのドナの襲撃を逃れ、マージュの痕跡を追ってガーボンドという街へ向かうデリダたち。しかし、度重なる戦闘負荷によりグラハムが故障し、途中の街道で立ち往生してしまう。ヴィドーとマユカが助けを呼びに行く間、デリダとユーリィは廃屋で待つことに。そこでデリダは、ユーリィと会話するうちに、自分が体験してきた不思議な現象が、「タイムライド」という過去に遡る現象であることを確信して……。

脚本:佐藤寿昭  絵コンテ:祝浩司  演出:村上勉  総作画監督:渡辺浩二  作画監督:Kim Ki Yeob田中彩/輿石暁  美術監督:春日美波

第5話 棄てきれぬもの

デリダたちは、マージュが立ち寄ったという博物館の街・ヴァンフォートを訪れる。戦争の災禍が及び人の住まなくなった街は静まりかえっていたが、まだいくつかのインフラはかろうじて生き残っていた。博物館へと足を踏み入れたデリダは、既視感を覚える。父ジャキスと共に博物館を訪れた、幼い頃の記憶。と同時に、またもや不思議な感覚に包まれたデリダは、10年前のあのときに自分がいることに気がついて……。

脚本:冨田頼子  絵コンテ:村上勉  演出:井之川慎太郎/羽多野浩平  総作画監督:輿石暁/田中彩  作画監督:門智昭/小林ゆかり  美術監督:春日美波

第4話 時間跳躍者

10年前にデリダが手渡したアクセスキーが原因で、マージュは誰かに追われている。姿を消したのはそのせいかもしれない。そして、追っているのは、陰謀を隠蔽したいリビルド社なのではないか。マージュ探しに同行すると言い出したユーリィの提案により、デリダたちはマージュへの手がかりを得るため、リビルド社へ潜入することに。しかし、リビルド社のある街の中心地に入るためには、ある地下道を突破しなければならず……。

脚本:安倍吉俊  絵コンテ:浜崎博嗣/祝 浩司  演出:黒田晃一郎  総作画監督:渡辺浩二  作画監督:谷口繁則/高橋宏郁/渡辺一平太/山本道隆/今泉竜太/西田美弥子/沼田広/江間一隆/輿石 暁   美術監督:春日美波

第3話 集まった者たち

マージュを探すために訪れたネイサンの家で、デリダは成長したユーリィと再会する。しかし、ユーリィは、目の前の人物がデリダだと信じず銃を向け、「マージュは死んだ」と言う。父と親友を失い、さらに親友に託された少女まで失ってしまったと、悲嘆にくれるデリダ。そのとき、近づいてきた黒衣の女が、急にデリダに襲い掛かる。割って入ったヴィドーは、女が悪名高い殺し屋のドナであることを告げ、防戦するが……。

脚本:冨田頼子  絵コンテ:阿部雅司  演出:阿部 雅司  総作画監督:輿石 暁  作画監督:小野 晃/谷口 守泰/興村 忠美  美術監督:春日美波

第2話 世界に残されたものは

デリダが冷却睡眠装置から目覚めたとき、10年の時が経過していた。荒廃し、暴走したDZの群れがひしめく2060年の世界で、DZに襲われていたデリダを救ったのは、デストラクトのヴィドーという男だった。ヴィドーは、人工知能ナビを搭載した車・グラハムと、娘のマユカと共に請負仕事をしているという。混乱しながらもネイサンの最期の言葉を思い出したデリダは、マージュ探しへの同行をヴィドーに依頼するが……。

脚本:古怒田健志/佐藤卓哉  絵コンテ:祝浩司  演出:ともゆきつとむ  総作画監督:西田美弥子  作画監督:西田美弥子/吉田 徹/飯飼一幸  美術監督:春日美波

第1話 目覚めた場所

2050年。技術者デリダ・イヴェンは、リビルド社で自身が開発に携わった自律機械DZにバグがあることに気付く。同僚のネイサンと共に、上司のアンドレイにDZの出荷を止めるよう上申するが、断られてしまう。嫌気がさしたデリダは、上層部の説得を諦め、ネイサンの娘・マージュの誕生日を祝うパーティへと出かける。ネイサン、マージュ、その友人のユーリィと共に楽しい時間を過ごすデリダ。だが翌日、何者かによる襲撃を受けて……。

脚本:古怒田健志/佐藤卓哉  絵コンテ:祝浩司/佐藤卓哉  演出:祝浩司  総作画監督:渡辺浩二  作画監督:鎌田 均/沼田 広/輿石 暁  美術監督:春日美波