INTRODUCTION


2050年。父の興したメーカー・リビルド社で、
「自律機械DZ(ディジィ)」への開発貢献により、
若くして名声を得た技術開発者デリダ・イヴェン(主人公)。
デリダは、あるとき同僚のネイサンと共に「DZ」の重大な欠陥に気付くが、
忠告に耳を傾けない上司に腹を立て、危険と知りながら対策を先延ばしにし、
ネイサンの愛娘・マージュの誕生日を祝うパーティへとむかう。
しかし、穏やかなひとときを過ごしたその翌日、デリダとネイサンは謎の部隊に襲われる。
逃避行の末、冷凍睡眠装置に落ちたデリダが再び目を開けると、
10年の時間が過ぎ、見渡す世界は荒廃し戦争状態になっていた!

制御を失った「DZ」の群れに襲われ、何もかも諦めそうになったそのとき、
デリダはネイサンの最期の言葉を思い出す。

「マージュを頼む」

己に降りかかった運命に戸惑いながらも、
マージュを探すため、デリダは歩き出す。

再会は、”刻”を越えて―――
これは、想いが旅する物語。